【日本語訳】Blockchain for Goodグローバルな社会的ユースケース

こんにちは!ミスビットコインです。久しぶりのMedium投稿ですね。最近は友人が出資している会社の応援もしたいし、日本の技術も支援したいという事でSpotlightで記事を書いていましたが久しぶりにこちらに書きます。

本日は、先日行われたHong Kong Blockchain Week 2020の中で、私が最も興味のある、Blockchain for Goodのグローバルユースケースについてのセッションに登壇させて頂いたので、その内容をみなさんにシェアできたらと思っています。まずは登壇者からご紹介しますね。

登壇者紹介

Aly Madhavji BlockchainFounders Fundのマネージングパートナーであり、 Loyal、DraperGoren Holmのパートナー。Lattice80によって「Blockchain100」グローバルリーダーとして認められる。 INSEADのシニアブロックチェーンフェロー。

Michelle Chivunga, founder and CEO of the Global Policy Houseブロックチェーン業界TOP10のアフリカ女性に選出される。バミューダ大統領/プレミアの顧問を務める。

John Probandt, Chairman, CEO, BFD Inc. BFD Inc.のCEOであり、フィットネス、健康、栄養、ダイエット、およびバイオサイエンス業界への投資に30年の経験を持つ。今までに株式非公開の健康関連企業に3億ドル以上を投資している。

パネルディスカッション内容

質問:政府は、ブロックチェーンにある種の可能性を見出していますか?それとも彼らがまだテクノロジーに抱いている躊躇はありますか?あるとしたらそれは何ですか?ブロックチェーンが世界で良いことをするためのアプリケーションに関する誤解があるとしたら何ですか?

Michaelle: COVID19などによって、政府機関でもデジタル化が必要となってきている。そのため、ブロックチェーンのような新しい技術が政府に活用されるようになってきています。
ただ、ブロックチェーンに関しては、このテクノロジーを実際に価値あるものにするにはどうすればいいのか、まだ理解が進んでいない国や政府もあります。例えば、バミューダのような先進的でイノベーティブな政府とイノベーションをサポートするリーダーがいる国では、ブロックチェーンなどに勢いがあって、大きく成長しています。
障害としては、まだこういった新しいマーケットがどういうものなのかを理解できていないから、どう規制すれば良いかわからないことが挙げられます。つまり、政府はそれなりの規模でどうブロックチェーンを使うのかをまだ理解しきれていないことや、多くの政府が悩んでいる暗号資産における消費者保護などが障害です。

ブロックチェーンとその基盤となる技術はまだまだ未知の部分が多位と考えています。ケニアや南アフリカ、ナイジェリア、そしてアジアの一部の国では、すでにモバイルマネー決済が普及しています。つまり、成長はしているものの、ブロックチェーンと仮想通貨に対する疑問はまだ払拭しきれてはいません。

質問:ベテランのエグゼクティブとして、ブロックチェーンがグローバルな課題の解決に役立つと信じている理由について、あなたの考えを共有できますか?

John:ブロックチェーンはいつでも、何がどこにあるのかがわかる、P2Pの電子元帳です。現在私たちが構築している会社は2021年末までに毎日1億人がプロダクトを購入するようになるでしょう。私たちはそのプロダクトを7か国で製造しています。そして、輸送し、それから倉庫に行き、消費者の手元に届きます。その工程において、何がどこにあるのかを把握するのに現在ブロックチェーンほど便利なものはありません。
ただ、ここで話しているのはあくまでブロックチェーンについてのみでトークンとかに関してはまた別の話です。ブロックチェーン自体について、ビジネスの視点から話すのは非常に楽しいです。ブロックチェーン自体は世界通貨や世界の問題に対して、いつ、どこにあるのかが正確にわかるので、解となりえるので、面白いです。これが私の返答です。

質問:COVID-19は、地球上のほぼすべての人々のビジネスと生活に影響を与えてきました。ワクチンの明るいニュースもありますが、まだ先が見えません。数多くの分野に投資した経験に基づいて、ニューノーマルに順応する中で、何に注目していますか?

John:食料です。今、私たちが注力している分野です。中国でもアフリカの国でも食料は必ず必要となります。食料の安全問題は全ての国が抱えており、食料に投資をすることが最も大きなリターンを得ることができます。そして、ここで言う食料には水も当然含まれます。水問題は全ての国にあり、いまだに解決されていません。ここにブロックチェーンを活用できると考えています。

Michaelle:食料の安全については、新興国では特に、重要な問題です。ブロックチェーンだけに限らず、様々な技術を組み合わせての利用が進んでいます。COVIDが流行している中、スタートアップの中にはブロックチェーンを利用したアプリ、ドローン、IoTを組み合わせて、郊外にサービス、食料、医薬品などを提供する会社もあります。つまり、現在の状況をサポートするためにあらゆる種類のテクノロジーが活用されています。

質問:アフリカやアジア全体でCOVIDの影響に対抗するためにテクノロジーが使用されている事例はありますか?

Michaelle:実際に影響のあるケースとしては、金融のフローがあります。このCOVIDの状況でも、たくさんの政府や国家が資本へのアクセスやPPEの購入や自国経済の刺激策に苦労しています。集めた資本が正しい人たちに、確実に届くようにするための追跡し、そのお金が何に、どう使われたのかを把握するのに、ブロックチェーンは大きな役割を果たせます。

追跡ができないため、COVID対策パッケージがどう使われたのかに対して、どこにお金がいったのか、本当にコミュニティの利益になっているのかなどで対立が発生している国もあります。ブロックチェーンを活用することで、お金が正しく必要としている人に届くようになるのは大きな違いを生みます。

アイルランドには、支援フローを管理し、その支援フローをその日から、実際に支援を誰かが受け取るまで、追跡、監視し、その支援がどう使われているのかを把握するためにブロックチェーンを活用している会社もあります。より透明性のある方法によって、困っている人、多くの場合は難民などが確実にお金を受け取り、クーポンのようなものを受け取る必要がなくなるようにできます。それによって、難民もマーケットで食べ物を買うようになり、市場に参加するという重要な要素が満たされます。

現在、こういったユースケースが増えており、多くの人が住まいを失い、身分証明さえもできなくなってしまっている、COVIDの状況下ではその重要性が増しています。そのため、間違いなく大きな機会があります。

質問:COVID-19の余波で、テクノロジーに関連してあなたが予見する最大の課題は何ですか?

Michaelle:正直、COVIDが収まったら、多くの国でたくさんの課題が出てくると思っています。私はロンドンにいますが、現在2回目のロックダウン中です。そして、多くの中小企業が苦しんでいるので、景気も悪化して、倒産する会社も増えてきています。政府はこういった企業に景気刺激策を提供する政府としては、最もアクティブな政府の1つです。ただ、それだけ提供してもまだ不十分です。

お互いを助け合って、特に零細企業をサポートするには、ブロックチェーンを利用した資金調達プラットフォームや金融を活用することが将来のためには非常に重要と考えています。

また、私が興味を持っている分野としてはブロックチェーン分野に参入する「女性」です。この分野における多様性が増すと、よりクリエイティブで、ダイバースドなアイデアが生まれるので、その女性たちをできる限りサポートしていきたいと思っています。そのため、才能ある人がこの業界に参入するのをサポートする必要があります。彼女たちが私たちの抱えているたくさんの問題に対するソリューションを作ってくれるでしょう。テクノロジーという観点で、もう1つ面白い変化は全ての人がデジタルワールドに参加するようになっていることです。

今素晴らしいソリューションがいくつもありますが、大きな問題はそれらをどのようにスケールさせていくかです。そういったソリューションの認知度を高め、多くの人に使ってもらって、COVID19による問題を解決するような影響をどう与えるかを考える必要があります。

John:最初に言うことはCOVIDは全てを、永遠に変えます。COVIDによる将来では、多くの人がバーチャルプラットフォームで働くことを学んだので、さらにバーチャルが活用され、二度とオフィスに行かない人も増えます。つまり、バーチャルプラットフォームで仕事をする効率を上げるためのテクノロジーがさらに開発されていくということです。デリバリーをするためのテクノロジーによって、中小企業が生き残ろうとしています。COVIDの影響でテクノロジーはより早く発展していきます。私は人々が考えているよりも早い時点で全ての通貨がデジタルになると考えています。ちょっと過激かもしれないですが、COVIDによって本当になるかもしれないと思っています。

Aly:全てがデジタルに移行するのは自然な進歩だと思います。むしろ、デジタルに移行しないと考える方がナイーブだとさえ思います。ラガルド(EUの中央銀行総裁)は良い指摘をしていて、デジタルに移行することで、全てのトランザクションを見て、監視することもできるという欠点も述べています。そのため、彼女は政府に知られたくないようなトランザクションを行うために、プライベートチェーンや一定程度の現金が必要だと述べていました。

ただ、デジタル化は間違いなく進んでおり、中国ではデジタル通貨が発行されるようになっています。さらにFintech革命が進んだことで、これまでの35年間にあらゆるイニシアチブが助けた人数よりも多くの人が貧困から抜け出せています。9億人が貧困を抜け出したと言われています。

そして、あなたが言っていたFintech等の分野にも非常に興味が持っています。たとえば、SDGsでは送金手数料が3%を下回るようにすることが求められています。そして、こういった分野にブロックチェーンや仮想通貨が参入し、Fintechに活用されています。

例えば、MAIが言った通り、Binanceアカウント同士での送金なら手数料がかかりません。他に、アーフという会社は国際的なB2B送金を低い手数料で実現できます。また、現金ベースのエコノミーでも、センドリーという会社によって、地元のセブンイレブンに行って、現金を送金することができます。この送金の裏側では、ブロックチェーンが活用されているおかげで、コストは相当低く抑えることができています。

現在、注目する価値がある面白いサービスがどんどん誕生しています。なので、パネルメンバーの皆さんに5年後、10年後に最もポジティブな影響を社会に与えていると予想するブロックチェーンテクノロジーのユースケースは何か尋ねたいと思います。皆さん、できればそれぞれ違うものを取り上げることで、このセッションを聞いている人に今業界の色んな分野で、何が起きているのかが伝わるようにしてもらえると助かります。

質問:10年先を考えてください。ポジティブな社会的影響のために使用されているテクノロジーに関連して、あなたが予測する最大の影響とユースケースは何ですか?

Michelle:貿易とサプライチェーン管理サイクルの分野に大きな影響があると考えており、ブロックチェーンによって世界をまたがったサプライチェーンにおける、透明性と効率性が向上します。COVIDが発生した時、多くの企業が中国からのサプライチェーンに頼っていたために悪夢となりました。ブロックチェーンをサプライチェーンで完全に活用することができたら、大きな変化が起きます。

次に成長する大陸と言われているアフリカへの投資は多くの人がリスクが高いと言って、躊躇します。ブロックチェーンを活用して、透明性を高め、信用を生むことで、より投資しやすい環境を作ることができ、大きな変化がおきます。多くの国が、ブロックチェーンを活用するかは別にして、デジタル通貨を発行するようになるでしょう。これによって、お金の流れは変わるので、富の発行とそれを貧困層やリテラシーの低い人にどう届けるのか重要ですが、デジタル通貨によってこれまでの金融から漏れていた人が救われるでしょう。
アフリカは送金に頼っているので、送金を変化させることができたら、より効率的なものにすることができるので、世界中の多くの人にとって大きなチャンスとなります。

Aly:サプライチェーンに関してもう少し補足をしておくと、食品の安全、食品セキュリティは非常に重要です。世界中で、偽造食品や禁止薬物が含まれている事件が話題になります。ブロックチェーンはこの状況を変えることができます。ウォルマートはすでにそういった取り組みを始めていて、今年の年末までには精肉の50%、野菜の40%、海鮮食品の25%をブロックチェーンに乗せることを決めています。これによって、プロダクトを追跡するためのコストが大幅に下がります。

John:ブロックチェーンによって、全てのトランザクションコストが下がると考えています。10年後の未来を考えると、企業が資金調達のために使う、株式市場は現在とは全く違ったものになっているでしょう。普通株、優先株といったものではなく、全く違ったものになっているでしょう。10年後は働き方も全く違うものになっているでしょうし、ブロックチェーン、仮想通貨は株式市場における変化に対して、大きな役割を果たすでしょう。ロードショーなどは今後デジタルで行われるようになるでしょう。個人同士のやり取りは重要ですが、デジタルでやるほうが遥かに効率的ですし、そうなっていくものと考えて慣れるのが大切です。新しいテクノロジーによって、コミュニケーションが変わっていく中で、私たちがそれにどう対応していくのかが重要です。

Aly:金融においては2つの重要な面があって、1つ目は伝統的な金融出のブロックチェーンの活用で、Fat Burgerと言う会社がイーサリウムブロックチェーン上で4000万ドル分の証券を、タイ銀行は1.6億ドルの社債をIBMのハイパーレッジャーで発行しました。
もう1つはDeFiによって、これまでの金融にアクセスできなかった人が借入、貸付、貯蓄などを可能にしています。
農家をサポートし、彼らの資産を解放しようとしているアグリオと言う南アフリカの会社があります。彼らは、500万人もの資本にアクセスできない中小農家に頼られています。ブロックチェーンなどのテクノロジーを活用して、追跡とクレジットプロファイルをそういった人たちに作成できるようにすることで、銀行がより効率的にそういった農家に貸し出しできるようにするのは重要です。発展途上国では、GDPの50%は農業セクターからのもので、資本の2%を下回る量しかこのセクターには貸し付けが行われていません。そのため、農家の人たちを支援することには大きなポテンシャルがあります。

まとめ

いかがだったでしょうか?海外カンファレンスの良いところは、世界各国のプレイヤーと最新情報をシェアできる事、そして事業のチャンスを掴める事だと思います。こちらの登壇者3名とそれぞれ個別にミーティングをし、一緒にできる事を現在模索中です。私の話した内容はここでは割愛しますが、次回のブログで、私がポテンシャルを感じている、NFT・寄付の文脈の丘藩士をさえてもらいますね。では!良い週末を!

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Miss Bitcoin&Bitcoin Donationのウェブサイト「Kizuna」創設者。ミスビットコインの藤本真衣です。ミスビットコイン寄付サイト「Kizuna」を運営しています。「ミスビットコインとブロックチェインに興味あるけど、取っつきにくいしい。」と思っている人はどうぞご一読ください。

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